韓国語を学んでいて伸び悩みを感じるのは中級者だと思います
韓国語は学びやすい言語ですので初級から中級くらいまでは比較的に
速い速度で駆け上がる事ができてしまいます
ところが中級者になると今までの成長速度がなくなってきます
その結果何年も中級から抜け出せなくなりがちです
韓国語学習者の多くの人が経験する壁だと思います
私も長い時間を中級で過ごしました
中級までに学ぶ文法で大体の事は表現できてしまうので現状で満足してしまうんですよね
具体的に中級者になれば
この位の事ができるようになっていると思います
ある程度の事はできてしまいそこまでの不便もないので中級から抜け出せないのです
TOPIKでいえば4級を取得した頃でしょう
この時期は上級に上がる為の準備期間と考えてください
上級になれば知識を教えてくれる教材はグッと減り、自分で学び方を探していく時期に入ります
中級はその準備期間で自分に足りない事を自分で探せるようになる事が必要です
では今すべきことは何でしょうか
それは今までの学習を整理して理解が曖昧になっている部分を知る事です
理解できていない事を知ることで何が必要なのかを知ることができます
それによって、
- なぜある程度しか聞き取れないのか
- なぜ言いたい事が伝わらないのか
という事も理解でき、きっと初級の頃の学習意欲がまたでてくるはずです
初級から中級までの過程の総復習をする
中級者くらいになると、自分が苦手な文法はわかっていると思います
ただそれだけでは足りません
今までメインに使ってきた教材をもう一度全て復習してください
何度も繰りかえしてきた教材ですので、そんなに多くの時間はかからないはずです
一通り終えればなんとなく理解していた気になっていた事や、忘れていた事など
が確認できると思います
その曖昧だった部分を自分でノートにまとめてみましょう
自分で自分に教えるようにまとめる事によって、今までより知識の定着がおこります
苦手だと思っていた文法もそれ以外の部分を復習する事で苦手で無くなる事もあります
そしてこの時点で理解できていなかった部分を形に残すことで、
この先またつまずいた時に簡単に戻って来ることができます
理解が不十分な事が多ければ、ここで自分に合った中級用の教材をひとつやりきるのも
一つの方法です
総復習しているので自分に必要なテキストを選ぶ事ができるようになっているはずです
今は中級のテキストも数多くあります
その中で現状の自分に合ったテキストを見つけて一度やりきれば、
上級に上がる為の準備は整いました
単語力、表現力を増やす
中級以降になると必要になってくる語彙が一気に増えてきます
初級の頃の単語は本当に日常生活に欠かせないような単語ばかりで覚えやすいものが多いです
それが中級以降になるとなかなか頭に入ってこない単語が多くなってきます
しかしある程度のレベルになれば単語力がものをいいます
では単語力を上げる為に何をしたらいいでしょうか?
私はニュースを読む事をおすすめします
韓国のニュースサイトに入れば沢山の記事があります
その中の見出しを見て、少しでも興味がわいたものを読んでください
全て読まなくてもよいし、話題が難しすぎたら別の記事に移っても構いません
ニュースは漢字語が多いので、比較的頭に入ってきやすいと思います
また少し硬い表現が多いかもしれませんが、これから上級を目指すにあたっては
砕けた表現を学ぶよりフォーマルな表現を学んだ方が好ましいと私は思います
例えばですが日本語を学んでいる外国の方が、
若者言葉やテレビなどでよく使われる砕けた表現で話す人と、
少し硬くても綺麗な表現で話す人がいたらどちらがあなたは印象がいいでしょうか?
綺麗な表現を話す人の方が、よく勉強されているなと印象がよくなる事の方が多いと思います
若者言葉が悪いというわけではありません
むしろそちらの方が好まれる場面もあるかとも思います
しかしまずフォーマルな言葉使いに慣れていないと必要な時に出てこなくなってしまい
せっかく韓国語を学んでいたのに、いざという時に恥ずかしい思いをする事になるかもしれません
そんな事もあるので私はフォーマルな言葉使いを覚えてからラフな言葉も覚える道筋の方が
言語を学習する上では大切ではないかなと思います
「받아쓰기(パダスギ)」(ディクレーション)をする
聞き取りの力を伸ばすのに必要な学習方法が「받아쓰기(パダスギ)」です
英語学習でいうところのディクテーションの事です
聞いた事を書き留めていく学習方法ですが、「받아쓰기」をおこなうことで聞き取りだけでなく
発音など総合的な学習がおこなえるとても優れた学習法です
韓国語は発音の変化などが多く存在するので聞いた事をそのまま書き留めるという作業は
なかなか難しいです
私も中級の時にかなり実践しかなり成果を感じました
この時に使う音声教材は、今までに使ってきた教材の音声で構いません
最初は初級の簡単なものでも以外にできないものでビックリすると思います
この「받아쓰기」は韓国の小学生も学校でやっています
韓国語を音で聞いて書くという作業はネイティブにとっても難しい事なのです
- 文章は短いもので構いません
- 何度も聞いて書き出してみましょう
- 何度も聞いたあとは音読もしましょう
答え合わせをする事で自分の理解できていない事、聞き取れない部分がわかってきます
連音化に対する復習もでき、それを何度も繰り返し行うのでものすごく身につきます
連音化の理解が深まる事で、発音する時も読む時も自信がを持つことができるようになります
曖昧だった綴りに対しても理解が深まるはずです
「받아쓰기」を実践することで韓国語の実力がが総合的に飛躍する事ができます
しかし集中が必要な学習なので、「받아쓰기」を行うと非常に疲れます
長い時間をかけるよりも集中力を保てる程度で行ってください
韓国語を正確な日本語に変換する
初級の頃は韓国語を日本語に変換しない、と習う事が多いと思います
初級の頃にひとつひとつを日本語に訳していたらそれは上達はしませんし
韓国語のもつニュアンスも理解ができなくなってしまいます
ですので韓国語を韓国語のままイメージでとらえられるようになる事が大切で
それができるようになれば初級は卒業できる段階だと思います
しかし今度は中級から上級に上がるに伴い、韓国語でとらえていたイメージを
具体的に日本語に変換してみるというトレーニングをしてみてください
韓国語をきちんと日本語で言い換える事ができるというのは
その韓国語のフレーズをしっかりと理解していないと難しいものです
日本語ではなんと言えばいいんだろうといった表現も沢山あると思います
文法の理解も必要です
レベルが上がれば韓国語特有の表現なども沢山でてきます
- 韓国語 → 韓国語
- 韓国語 → 日本語
- 日本語 → 韓国語
この理解と変換ができるようになると語彙や表現が増えてきても
それを処理できる力が高まります
まとめ
韓国語学習を始めた時にハングル文字を覚えるのに苦労したように
中級の壁は誰もが通る道です
入門の頃と違って色々な事ができるようになっているので
この壁を乗り越えるのに時間がかかってしまいがちです
しかしそれを復習の機会のとらえる事で、壁を乗り越えた時に最初の頃のような
学ぶ事の楽しさがまたよみがえってきます
学習をやめなければ必ず結果はついてきます
疲れた時は休憩しながら楽しく学習を続けましょう