ハングル文字を覚えていく過程のなかで
- 平音、激音、濃音の違いがいまいちよくわからない
- 가 카 까 の違いがわからない
と悩んで手が止まってしまう事があると思います
特にカタカナ(ふりがなをつけて)で覚えているうちは
「カ」「タ」「パ」「チャ」なのか「ガ」「ダ」「バ」「ジャ」なのか
音の区別がつかなくて悩んでしまう事が多いと思います
一番の解決策は、早くカタカナを卒業することです
その為には理屈できっちり覚える事も大切です
それでは平音、激音、濃音をしっかりと確認していきましょう
平音 ㄱ ㄴ ㄷ ㄹ ㅁ ㅂ ㅅ ㅇ ㅈ
平音はㄱ ㄴ ㄷ ㄹ ㅁ ㅂ ㅅ ㅇ ㅈの9つでしたね
子音だけでは発音の解説にならないので母音をつけて
가 나 다 라 마 바 사 아 자 で考えます
この9つのうち今回とりあげる平音は 가 다 바 자 の4つです
この音を日本語の音に置き換えようとするとそれぞれ
「ガ」「ダ」「バ」「ジャ」に近い音になります
近い音というのがポイントです
またこの4つは文頭にくる時と、文中にくる時とで少し発音に違いがあります。
文頭にくると各「ガ」「ダ」「バ」「ジャ」が
「カ」「ダ」「パ」「チャ」に近くなります
例えば
부산
は「プサン」でしょうか「ブサン」でしょうか?
正解はどちらでもなく、強いて言えば「プ」よりの「ブ」といった感じです
この発音について韓国人で日本語も堪能な妻に聞いたところ
韓国人はこの音が変わる事についてあまり大きく意識はしていないのだそうです
日本語の音で強いてイメージするとすれば濁音の点を一つだけつける感じで
発音すると、自然な発音に近くなるそうです
日本人の「プ」の発音は「푸」や「タ」の発音は「타」に聞こえてしまう事が多く
全く違う発音になりがちなので、濁音よりでその濁点がひとつ減るという
イメージで発音練習するのがおすすめです
激音 ㅊ ㅋ ㅌ ㅍ ㅎ
激音はㅊ ㅋ ㅌ ㅍ ㅎ ですね
「ㅎ」は日本語の「は」とほとんど同じなのでそれ以外の4つ母音をつけて
차 카 타 파 を見ていきましょう
激音は息を強く出しながら発音します
寝るという意味の「차다」で練習してみましょう
まず日本語の「チャ」を発音する口の形を準備し、
そのまま息を強く吐き出しながら「차」の音をだしてみてください
声を殺しながら「チャ、ハー」といった具合です
上手くいったでしょうか?
「カ」でいえば、喉が渇いたときに冷たい飲み物をのんで
「カァー」というようなイメージの音です
練習法をひとつ紹介します
ティッシュペーパーを1枚用意してください
そのティッシュペーパーを口の前にかざして発音してみましょう
ティッシュペーパーが動けば発音はできています
この方法で何度も口に出して練習してみてください
濃音 ㄲ ㄸ ㅃ ㅆ ㅉ
濃音はㄲ ㄸ ㅃ ㅆ ㅉ ですね
これに母音をつけて 까 따 빠 싸 짜 でみていきましょう
濃音は激音と反対でなるべく息を出さずに発音します
喉で声を出すというイメージで発音するといいとおもいます
もうひとつは発音する音の前に「っ」小さい「つ」を入れて発音する感じです
「しょっぱい」という意味の「짜다」で練習してみましょう
この時もティッシュペーパーを口の前にかざし
今度はティッシュが動かなければ正しい発音ができています
これも何度も声を出して練習しましょう
まとめ
発音で大切なのはカタカナ読みを早い段階で捨てるという事です
なぜなら、カタカナ読みに引きずられていると、本当の音がイメージできるようにならないからです
文字もまだ完全に暗記できていないうちは大変ですが、
最初に待ちがった発音の癖をつけてしまうとなかなか治りませんので
なるべく早くカタカナを卒業するのがおすすめです
その為に、日本語の音にあるもの、近いものを探して
頭で理解した上でイメージをもっていく事が大切です
そしてなによりも一番大切なのは、声に出して何度も練習するという事です
頑張っていきましょう