海外で日本語カルタの効果|4年以上使ってわかったひらがな学習におすすめな理由

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海外で子育てをしていると、子どもの日本語教育について悩む場面は多いですよね。

特に小さい頃は、

・ひらがなをどうやって覚えさせればいいのか

・勉強として日本語を教えるのはまだ早い気がする

・できれば遊びながら日本語に触れてほしい

このように感じる方も多いと思います。

わが家でも、ニュージーランドで子育てをする中で、幼い頃から日本語に触れる方法をずっと試行錯誤してきました。

その中で、4歳頃から現在8歳になる今でも続いている遊びがあります。

それが 日本語カルタ です。

最初は、日本語学習を目的に買ったわけではありません。

知人から大量の日本語絵本を譲っていただいた際、その箱の中に入っていたのがカルタでした。

しかし実際に何年も使ってみて感じているのは、

海外育児において日本語カルタはとても相性が良い

ということです。

特に小さい子どもの場合、机に向かう勉強よりも、遊びながら日本語に触れる方が圧倒的に継続しやすいと感じています。

この記事では、ニュージーランド在住の日韓家庭でトリリンガル育児を続ける筆者が、実際に4年以上日本語カルタを使ってきた経験から、

・海外で日本語カルタは本当に効果があるのか

・実際に使って感じたメリットとデメリット

・カルタを選ぶポイント

について、実体験ベースで詳しくお話しします。

目次

海外育児で日本語カルタは意味がある?

結論から言うと、

海外で子どもの日本語を育てる方法として、

日本語カルタはかなりおすすめできる

と感じています。

その理由に日本語カルタには、

・遊びながら日本語に触れられる

・文字への抵抗感が少ない

・小さい子どもでも自然に継続しやすい

という点があげられます。

海外で生活していると、日本のように日常生活の中で自然に日本語に触れる機会はほとんどありません。

そのため、親が意識して日本語環境を作らなければ、日本語に触れる時間そのものがどんどん減っていきます。

わが家でもこれまで、

・日本語の絵本

・日本語ドリル

・日本の教育番組

・家庭内での日本語会話

など色々実践してきました。

しかし、子どもがまだ小さい時期は、机に向かって勉強すること自体が難しいことも多いです。

その点カルタは、子どもにとっては完全に「遊び」なのに、

日本語にしっかり触れる

ことができます。

実際わが家でも、最初はまだひらがなが完全には読めない状態でした。

それでも、何度も繰り返すうちに、

「この文字はこれだ」

と少しずつ理解し始め、日本語の文字そのものに興味を持つようになっていきました。

今振り返ると、日本語カルタは単なる遊びではなく、

日本語に興味を持つ最初の入り口としてかなり意味があった

と感じています。

わが家の日本語維持の取り組みは、こちらの記事で詳しくまとめています。

なぜ海外では日本語カルタが役立つのか

日本語カルタが役立つと感じる理由は、単純に「ひらがなを覚える教材だから」ではありません。

海外で生活している子どもは、日本で育つ子どもと比べて、日本語に触れる環境そのものが大きく違います。

日本にいれば、何もしなくても

・日本語を聞き

・日本語を読み

・日本語を使う

機会があります。

しかし海外では、親が意識して環境を作らなければ、日本語に触れる量はどんどん減っていきます。

わが家では最初は何気ないきっかけで始めたカルタ遊びですが、実際に何年も続けてみると、海外育児の中で日本語カルタにはいくつか大きなメリットがあると感じています。

特に大きいと感じたのは次の3つです。

日本語を「聞く時間」が自然に増える

カルタをやっていてまず感じたのは、日本語を聞く時間がかなり増えることです。

海外では、日本語を聞く機会そのものが限られています。

学校や友達との会話は現地の言葉が中心になり、日本語を耳にする時間は家庭の中だけというケースも少なくありません。

カルタは、読み手が日本語で札を読み、それを聞いて探します。

つまり、

遊びながら自然と日本語を聞き続ける時間

が生まれます。

小さい子どもにとっては「勉強する」よりも、「たくさん聞く」ことが日本語への親しみにつながると感じています。

言葉は机に向かって覚えるだけでなく、日常生活の中で自然に増えていくことも多くあります。

子どもが日常生活から言葉を覚える過程については、こちらの記事で詳しくまとめています。

遊びながら文字に親しめる

カルタは「文字を覚える教材」というよりも、文字に親しむきっかけを作れる遊びです。

子どもは「勉強だから文字を読む」のではなく、

「札を早く見つけたい」

という気持ちから自然と文字を見るようになります。

そのため、文字への抵抗感が少なく、楽しみながら日本語に触れられる点が魅力です。

日本語に慣れる方法はさまざまありますが、絵本やカルタのように遊びの延長で触れられる教材は、小さい子どもと相性が良いと感じています。

わが家で読み聞かせてきた絵本については、こちらの記事でも詳しくまとめています。

「もっと取りたい」が学ぶきっかけになる

カルタには勝敗があります。

誰が一番多く札を取れるかという単純なルールだからこそ、小さい子どもでも夢中になりやすい遊びです。

「次は負けたくない」

「もっと早く取りたい」

という気持ちが、自然と札の文字や読み札を覚えるきっかけになります。

海外では、日本語の学習がどうしても「勉強」という形になりがちです。

その中で、遊びながら日本語に触れられるカルタは、継続しやすい教材のひとつだと思います。

わが家で4年以上使っている「あいうえおばけだぞかるた」

わが家で使っているカルタは、「あいうえおばけだぞかるた」です。

絵本の「あいうえおばけだぞ」がそのままカルタになったもので、子どもが大好きなおばけがたくさんでてきます。

これは最初から自分たちで選んで購入したものではなく、以前知人の方から大量の日本語絵本を譲っていただいた際、その箱の中に一緒に入っていたものでした。

いただきもののカルタでしたが、わが家の日本語遊びに欠かせない存在になりました。

ひらがな学習のきっかけ

最初に遊び始めた4歳頃は、まだひらがなを完全には読めない状態でした。

例えば、

探すカードが「な」の場合、音で「な」をキャッチしていても、ひらがなの「な」の文字がわかりません。

そのため、カルタをする時は「あいうえお表」の本を横に置き、文字を探しながら遊んでいました。。

「な」を連呼しながら、「な」がでてくるまでページを一枚ずつめくって文字を探す。

最初はそんな形で始めました。

しかし繰り返し遊ぶうちに、少しずつ文字と音が結びつき、

「これはこの文字だ」という感覚が自然と身についていきました。

結果として、机に向かう勉強ではなく、

遊びの中でひらがなに触れる入り口

として、とても相性が良かったと感じています。

日常の言葉遊びにつながった

このカルタの特徴は、「〜おばけ」という世界観です。

そのため、遊びの中だけでなく日常の会話にもことば遊びが自然と広がっていきました。

例えば、

・片付けをしないと「ちらかしおばけがでた!」

・急いでいる時に「いそぎおばけだ!いそげいそげ!」

といったように、言葉遊びとして日常的に使うようになりました。

単なる文字遊びではなく、「日本語を使って遊ぶ感覚」が育ったのは、このカルタならではの良さだと感じています。

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競争があるから夢中になる

もうひとつ大きかったのは「競争要素」です。

カルタの誰が一番早く札を取れるかという簡単なルールがわかりやすく、またこれが息子には非常に合っていました。

特に印象的だったのは、

・勝つことに強くこだわる

・負けると悔しがる

という反応です。

この「勝ちたい」という気持ちは、子どもの日本語学習にかなりプラスに働いたと感じています。

・もっと早く取りたい

・一番になりたい

そう思うことで、自然と札の文字を覚えようとしていました。

ただ同時に、相手にカードを譲るような優しさも見られ、遊びの中で自然とルールや気持ちのコントロールを学んでいったように感じます。

海外で日本語教育をしていると、どうしても勉強という形になりやすいです。

しかし小さい子どもの場合、長く続けるためには楽しさがかなり重要だと感じています。

これは日本語ドリルを続けてきた時にも強く感じたことでした。

結局、どんな教材でも一番大切なのは、

子ども自身が続けられること

だと思っています。

わが家の日本語ドリルの取り組みについては、こちらの記事でも詳しくまとめています。

絵本とのつながりがあったことも大きい

このカルタは、わが家でよく読んでいた絵本

はやくあいたいな

きいろいのはちょうちょ

などの作者・五味太郎さんの作品でした。

そのため、絵や世界観にすでに親しみがあり、初めてでもすぐに入り込めたのも大きなポイントでした。

また、わが家では小さい頃からキャラクターものよりも絵本中心だったため、「絵本とつながっているカルタ」という点が特に良かったと感じています。

その意味では、単なる遊び道具ではなく、既存の読書体験と自然につながる教材として機能していました。

わが家の絵本の読み聞かせについての取り組みは、こちらの記事でも詳しくまとめています。

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学習より遊びとして続けられた

わが家ではもともとカルタは、「勉強」としてやっていたわけではありません。

あくまで「遊び」として始め、その延長で結果的にひらがなに触れる機会が増えていった形です。

そのため、親としても構えずに続けることができ、子どもも負担なく自然に日本語に触れる時間を作ることができました。

今でも時々遊んでおり、「学習」というよりは、遊びとしての位置づけが強いまま続いています。

カルタを学習とするデメリット

日本語カルタは海外育児と相性が良いと感じていますが、万能というわけではありません。

いくつか感じたデメリットもあります。

絵で覚えてしまう

一番感じたのは、慣れてくると文字ではなく「絵」で札を探すようになることです。

最初の頃は、ひらがなを確認しながら一文字ずつ探していました。

しかし何度も繰り返しているうちに、

息子くん

「この読み札ならこの絵」

という形で記憶するようになり、文字を読むより先に絵で判断して札を取ることが増えていきました。

もちろんこれはカルタに慣れてきた証拠でもあります。

ただ、日本語学習という視点だけで見ると、途中から「ひらがなを読む練習」としての効果は少しずつ薄れていったように感じています。

そのため長く続ける場合は、同じカルタをずっと使うのではなく、複数のカルタを用意する必要もあると思いました。

実際わが家でも、いくつか別のカルタを用意しようと考えていました。

特に気になっていたのは、普段読んでいる絵本とつながりがあるカルタです。

例えば、

・ぐりとぐら

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・パンどろぼう

のように、子どもがすでに親しんでいる絵本から広げられるカルタはかなり相性が良いのではないかと感じています。

日本語環境づくりという意味では、普段読む絵本選びもかなり大切だと感じています。

わが家の絵本選びについては、こちらの記事でも詳しくまとめています。

海外では遊ぶ相手が限られる

もうひとつ感じたのは、海外ではカルタを一緒に遊べる相手がかなり限られることです。

日本にいれば、

・友達

・親戚

など、日本語ができる相手と遊ぶ機会が比較的あります。

しかし海外では、日本語のゲームである以上、ほとんどの場合は家庭内でしか遊ぶことができません。

さらに、家庭環境によってはもうひとつ問題があります。

それは、

日本語ができる大人が一緒にいないと成立しにくい

という点です。

カルタは基本的に

・読み札を読む人

・札を取る人

が必要になります。

そのため、国際結婚家庭などで、もう一方の親が日本語を読めない場合は、家庭内でも遊ぶハードルが少し上がると思います。

わが家の場合は妻が日本語を話せるため特に困ることはありませんでしたが、これは家庭環境によってかなり変わる部分だと感じています。

わが家の家庭内の多言語環境については、こちらの記事で詳しくまとめています。

まとめ|日本語カルタは海外育児とかなり相性が良い

海外で子どもの日本語を育てていく中で、何を使って日本語に触れる機会を作るかは、多くの家庭が悩む部分だと思います。

わが家でもこれまで、

・日本語の絵本

・日本語ドリル

・日本の教育番組

・家庭内での日本語会話

など、さまざまな方法を試してきました。

その中でも、日本語カルタは

「遊びながら自然に日本語に触れられる」

という点で、とても続けやすい方法のひとつでした。

特に良かったと感じているのは、

・ひらがなに興味を持つきっかけになった

・親子で日本語を使う時間を自然に作れた

・競争要素があるので子どもが夢中になりやすい

・勉強としてではなく遊びとして継続できた

という点です。

一方で、

・慣れてくると絵で覚えてしまう

・海外では遊べる相手がかなり限られる

・日本語ができる大人がいないと家庭内でも難しい場合がある

といったデメリットも感じました。

それでも振り返ってみると、わが家にとって日本語カルタは、幼い頃の日本語環境づくりにかなり役立っていたと思います。

最近は年齢が上がってきたこともあり、ひらがなカルタだけでなく、次の段階として ことわざカルタ のような遊びも少し気になっています。

遊びから少しずつ学習につなげていけるのも、カルタの良いところかもしれません。

海外育児では、日本語を教えることばかり意識してしまいがちですが、小さいうちはまず

「日本語で遊ぶことを好きになってもらうこと」

がとても大切だと感じています。

その意味で、日本語カルタは、海外で日本語を学ぶ教材というより、「日本語を好きになる入り口」としておすすめできる遊びです。

もし海外で子どもの日本語教育に悩んでいる方がいたら、日本語カルタは一度試してみる価値があると思います。

日本語環境づくりについては、こちらの記事でも詳しくまとめています。

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